過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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439: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/18(土) 23:37:41.77 ID:8u0N3qsI0

「上条当麻には会ったか」
「………」
「黒髪の、…お前より身長が低い少年だ。
 お前を庇ったりしなかったか?」
「…はい」

こくりと頷いて、フロイラインは壁に寄りかかる。
その口からは、熱い息がひっきりなしに吐き出されていた。

「もう、限界、です」

ずるずると、彼女はその場に座り込む。
自分を友達だと言ってくれた、優しい少女達。
その一人を捕食したくて、この身は震えている。
自分に笑いかけてくれた少女の頭にかじりついて、脳みそを啜りたい。

それは、もはや『本能』。

我慢している状態の方が不自然だ。
空腹や睡眠をいつまでも我慢出来ないことと同じ。
そういう『機能』を獲得してしまったフロイラインには、今の状況が果てしなく辛い。
自分の意思だけで空腹を押さえ込める人間はそうそういない。
それに、空腹とは比較にならない程、フロイラインの抱える衝動は、強すぎる。

あの少年は、『大丈夫だ』と言ってくれたけれど。

きっと、ダメだ。
自分はいつしか彼女を捕食して、絶対に後悔するに決まっている。
全力で拒絶しても消えない衝動で、息が苦しい。
殺して欲しい。もう楽になってしまいたい。


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