過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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508: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/27(月) 18:05:37.13 ID:vXNKYDFk0

体育以外の授業は基本的につまらない。
ノートにつらつらと黒板の内容を書き込みつつ。
トールはぼんやりと一日を過ごす。

机の中にチョコレート。
下駄箱にチョコレート。
直接手渡しされるチョコレート。

甘ったるい匂いでどうにかなりそうだった。
これら全てを『アイツ』にあげたら、どんなに喜ぶだろう。
舌鼓を打ちながら、雑学の一つや二つ、披露してくれそうだ。

アイツって、誰なんだろう。

もやもやとした感情を抱えるままに迎える放課後。
綺麗どころの女の子に呼び出された。

その手には、ラッピングされているであろうチョコレートがある。

彼女は、かわいらしい赤い箱を差し出して。
それから、こう告白した。

「ずっと、大好きでした」

付き合ってください。

そう言い切る前に。
トールはようやく、『彼女』を思い出してこう言った。

「悪い。俺、もう付き合ってるやつがいるんだ」




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