過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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6: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/10/27(日) 16:17:46.61 ID:GfZ+gmO70

あれから、約二年の月日が経った。
俺は強さを求めて、日本へやって来た。
極東の女聖人が来ている、という話を聞いたからだ。

名は『神裂火織』。
扱う術式はワイヤーと魔術を両方駆使したものらしい。

どれだけ強いのだろう、と胸が高鳴った。
あの時よりも更に強くなった覚えはあるが、また戦いに行きたい。
だが、あの男を失望させるような腕では、自分でもダメだと思う。
せめて、あの『腕』と拮抗出来るくらいの存在になりたい。

「手は届くさ」

親にとってもらわなくたって、子は踏み台を使い、身長を伸ばし、棚に手が届く。
届かなければ、身長を伸ばせばいい。踏み台を増やせばいい。
俺にとっての強さとは、そういうものだった。存在理由であり、生きる意義。

「俺は、いつかアイツに――――」

冷めた瞳をした、容姿端麗で容赦のない男。
ヤツに勝利した時、俺はどれだけの達成感と強さを得たことになるのか。


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