過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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649: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/03/16(日) 22:39:35.54 ID:Ihb2iPeW0

「予測してなかったわけじゃねひぇが、か、か、」

からい、と言い切ることも出来ないままに水を飲む。
飲み物にコーラを選択したのは明らかに痛恨のミスだ。
ただでさえひりひりと痛む口内を刺激したら、考えるまでもない。

「……辛いのか?」

流石に一万年以上一人の男を見つめていると何が言いたいかわかるもので。
良妻よろしく、彼女は自分のテリトリーにあったバニラシェイクを差し出す。
ありがたく受け取って勢いよく吸い込む度、トールの顔色が赤から白へと戻る。

「ぷ、……っは。さんきゅ」
「多少は治まったか?」
「ああ」

でもやっぱりひりひりする、とトールは目元を拭った。
フィアンマはというとフィッシュバーガーを食べ終え。
トールのテリトリーに重々しく鎮座する激辛ハンバーガーを見た。

「…一口もらっても良いか?」
「ショック死…したりしねえよな?」

そんなに過保護に思わなくても。

フィアンマは大丈夫だというメッセージを込めて頷き、ハンバーガーを持つ。
ソースは赤を越えて黒色をしている。匂いからして噎せそうだ。

病めるときも健やかなる時も、貧しき時も。

愛の祈りの代名詞を思い浮かべ、フィアンマは共有欲を固定する。
出来るなら共有した方が、思い出になる。
それに、今はもう菓子以外のものを食べられるのだから、せっかくだし、人生経験として。

「ん、」



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