過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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784: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/03(木) 23:02:32.93 ID:xQ+WGhwm0

結果は引き分け…かに思われた。
トールの攻め一本の手が功を奏し、フィアンマを数度押し負かせた。
そして今は、延長戦。
二人のどちらかは、どちらかの要望を聞かなければならない。

敗者は勝者に陵辱されるのみ―――これは、古来からの決まりごと。

「………」
「……どうした? 続けてくれ」
「今考えてる」

ため息を飲み込み、トールは駒を手にしたまま眉根をぐっと寄せた。
負ける訳にはいかない。対戦中に浮かんだことを是非やらせたい。

「……」
「……」
「……」
「……ここだ」

駒を置く。
視線を向けた先、彼女は困った顔をしている。

「……俺様の負けだ」
「打たねえのか?」
「もう勝つことは不可能だ。打っても意味がない」

盤面から鑑みるに、そんなことはないはずだが。
勝ちを譲ったのか、はたまた。

「……それで」
「?」
「俺様にさせたい罰ゲームとやらは何だ」

腕を組み、脚を組んで優雅にふんぞり返る。
とても投了した人間の態度とは思えないが、それは置いておく。


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