過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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795: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/05(土) 22:55:06.39 ID:QDJ8uQLI0

(………考えろ)

かつて世界の流れ全てを我が物顔で掌握していた少女は、衣装を手に迷っていた。
まずはメイド服を着るにしても、そのままではプライドに傷がつく。
何としても自らの自尊心は保ったままにメイド服を着用したい。
幸いにも目の前で着替えろとの指定はなかった。
ということは十分に工作時間が与えられたも同然。

(俺様に出来ることを)

助けはない。
自分の体ひとつで、目の前の現実と戦わなければ。

絶対にある、たったひとつくらいは突破口が―――。

「……、」

しゃがんだ状態から立ち上がり、フィアンマは今着ている服を脱ぐ。
黙々と脱ぎながら片手間に、懐から取り出したチョークで魔術記号を描いた。
もう使う必要はないだろうと思っていた変装術式である。
見目を青年のそれにすればきっと恥ずかしくない、と思った次第だ。
変装術式を使ったところで衣装は変わらないものの。
ぱんつじゃないから恥ずかしく以下略理論で、フィアンマは衣装を着用する。
身長が伸びた分、スカート丈は短くなったが、問題はない。

「……堂々としていればかえって羞恥心は消えるはずだ」

うん、と頷いて。
衣装を身につけ終え、フィアンマは脱衣場のドアを開ける。


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