過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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829: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/07(月) 22:20:37.54 ID:7yf7VPgC0

この動乱の中でも仕事は仕事、きっちりやり遂げるらしい。

出来上がった指輪を取りに、トールは宝石店へと来ていた。
フィアンマは眠っていたようなので、置き手紙を残してきた。
何かあれば連絡がくるだろう、と思いつつ、店員と話をする。

「こちらです」
「……よく出来てるな」
「よろしいでしょうか」
「ああ、サイズも問題なさそうだ」

内金を差し引いた代金を支払い、店を後にする。

小さなストロベリークォーツで彩られた、美しいダイヤモンド。
ブリリアントカットだったか、と彼はダイヤの切り口を眺めながら考える。
細身のシルバーリングは、彼女の華奢な指にきっとよく似合う。

「……」

これはあくまでも婚約指輪。自分の分は作っていない。
そして、自己満足だということも理解している。
それでも、彼女が笑みを浮かべてくれたら嬉しい。

「……帰るか」



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