過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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84: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/11/05(火) 22:10:15.66 ID:s4MY/f+L0

トールの誕生日を聞き、星座と星の位置から割り出した占い結果。
それは曖昧で抽象的で、合っているかどうかは判別がつかない。

『望むものが手に入るが、その前兆と共に大きな損失に気がつく』

「…何だそりゃ」
「俺様に聞かれてもな。そういう結果が導き出されたというだけだ」
「どこかの名言みたいだな。あんまり占いっぽくないしよ」
「『失せ物見つかる、精進せよ』みたいなものだろう」
「十字教徒が日本神道式おみくじの言い方して良いのかよ」
「この程度ならお許しくださるだろう。何しろ、俺様が信仰している神なのだから」
「敬虔なんだか傲慢なんだか……」

そんなことを話している内に、再び暇を持て余す。
術式研究をするような真面目な気分ではない。
だからといって遊びに行く気力もなくて。

「んー……」

フィアンマはごろりとベッドに寝そべり、がさごそと買い物袋を漁る。
洋菓子を購入した時に、何やら長細い封筒を渡されたのを思い出したのだ。
ランダムで封入されているらしく、大概は割引券や無料券だったような。
ただ、ごく稀に旅行券だとか、高額ギフト券だったりだとか、何かのチケットだったりする。

「何か入ってるか?」
「一応入っていることは入っているが……」

するり。

中身を引き抜くなり、フィアンマはバッと手放した。
チケットがベッドの上にふんわりと乗り、トールは首を傾げながら覗き込む。
何か、暇つぶしになるものなら何でも良いのだが。


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