過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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842: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/09(水) 22:56:16.49 ID:I9rJvgbr0

「…………き。…のせいだろ」
「………俺様の嗅いだことのない臭いだ。
 ……フルーツ系か。…仕事をしている若い女のものだ」

確かに指輪を渡してくれた女性店員は若かった。
加えて、ふんわりと甘いフルーツ系の香水をつけていたように思う。
まだ眠いのか、理性を大して感じられない瞳がこちらを見る。
常より笑っていないことの多い目だが、今日は一際恐ろしい。

「…考え過ぎだっての……」
「………」
「………」

真実を話せば良いのだが、言い訳のように指輪を渡すのは嫌だった。
気分的にこう、納得出来ないものがある。

「買い物行った先の店員が女だったからちょっと移っただけだ」
「…何を買ったんだ?」
「……クレープ」
「…………まあいい。一度目は許す」

嘘はバレたらしい。

追及をやめ、フィアンマは毛布を抱きしめる。


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