過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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866: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/15(火) 22:48:29.59 ID:FagYvP010

ホテルに戻るなり、フィアンマは再び指輪を左手の薬指に填め。
がさごそと周囲を漁ると、紙袋を取り出した。

小物屋の紙袋だ。

白に黒の水玉。
とてもシンプルなラッピングを施された贈り物。

「これを渡そうと思ったんだ」
「…お…ストールか?」

黒い毛皮のストールだった。
手触りはとても滑らかで心地良い。
身体に巻いたらさぞ暖かいだろう、とトールは思う。

「こちらは髪留めだ。…伸ばせと言っておいてそのままもどうかと思ってな」

シンプルな、金色の髪留め。
小さなプラスチック埋め込み飾りは、アイスブルー。

「前々から気になってたんだけど、アイスブルーと金色に何か思い入れでもあんのか」
「……ルの」
「…?」
「トールの髪と、瞳の色だからだ」

だから好きになったのは最近のこと、と彼女はぼそりと付け加える。
なるほど、と納得すると同時、ニヤニヤとトールは笑みを浮かべ。

「結構乙女なところあるんだな?」
「…文字通り乙女なんだがな?」



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