過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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871: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/15(火) 22:52:33.51 ID:FagYvP010

「雨降りそうだから急ぎ足で歩いててさ。痛いとこない?」
「問題ない。俺様こそすまなかった」
「俺も痛くないしだいじょーぶ。ま、上がって上がって」

こじんまりとしたアパートメントだった。
ウートガルザロキは部屋の奥に置かれたベッドの方へ声をかける。
少女の声音で返事があり、ベッドにもぞつきがあった。

「あそこで寝てんのはシギン。
 元『グレムリン』の…何つーかな。『助言』担当」
「……初めまして、で良いのか」
「こんにちは。…トールの恋人、で合っている?」
「………相違ない」

ベッドの上に座っているのは、手足が少し曲がった少女だ。
生まれつき、というよりは後天的なものに見える。
ただの骨折と違い、もうそのような手足の形になってしまったのかもしれない。
ウートガルザロキ曰く、戦闘中の後遺症で、まともに歩くのも難しいらしい。
ただ、相変わらず『助言』は素晴らしいので協力を受けつつ共同生活中、とも。

「……俺様にも助言を頼めるか」
「うん、いいよ。…指輪の件はうまくいったみたいだね」

フィアンマの左手を見、シギンは得意げにぼそりと呟いた。
首を傾げる彼女に、シギンは言葉の先を促して。


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