過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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882: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/17(木) 23:30:09.20 ID:PWy7IAd60

振り向くのが躊躇われたが、のろのろと振り返る。
そこに居るのは、確かにトールだった。
フィアンマが見覚えのない、少し年齢が上の。

「……トール、なのか?」
「ああ、そうだよ」

アイスブルーの瞳に、長い長い金の髪。
金の髪は大して高くない位置で無造作に髪留めで留めてある。
ポニーテールのように、長い髪は流れている。
髪留めもまた、ストールと同じく自分があげたものだった。
金色に、アイスブルーの小さいプラスチック細工の埋め込まれた髪留め。

纏っているのは地味目のスーツ。

黒灰色のジャケット。
黒いスラックスに、普段と変わらないベルト。
インナーは白ではなく、どことなくくすんだ灰。

全体の雰囲気でもって、『喪に服す』雰囲気。

美しい水色の瞳の奥は揺れ、底知れない。
ただ、フィアンマに対しての愛情は確かにそこにある。

「お前を助けに来たんだ」

そう言って、彼はいつものように屈託のない笑みを浮かべた。


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