過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/04/27(日) 22:48:13.55 ID:8S7XW5N50
幸せだった。
何気ない毎日の全てが、退屈で、平和で、心地良かった。
戦闘を好む自分が平穏に幸福を感じられるようになったのは、間違いなく彼女のお陰だろう。
軽い口喧嘩だって、仲直りしてしまえば笑い話にしてしまえた。
何度も彼女を抱いた。
嫌がられたことは一度もなかった。
行為自体に恐怖や緊張はあっても、自分が相手だからと拒まれたことは。
愛情を言葉にして囁き、何度愛し合っても飽きることはなかった。
明け方になって、少し疲れた様子ではにかむ彼女が一層愛おしかった。
『…トール。これから話す事に、嫌な顔をしないと誓うか』
『ん? 何だよ急に』
細い指に光る銀色のリングを見る度に、安堵と機嫌の良さを自覚する。
毛布を手繰り、ぎこちなく言いづらそうに、彼女は告げた。
『子供を、授かったようだ』
その時、自分がどんな表情をしていたか覚えていない。
ただ、驚きと、嬉しさと、それに派生する責任で、胸が満たされていた。
早く言えよ、なんて言いながら彼女を抱きしめて、産んで欲しいと強請った。
元より堕胎なんて考えていなかった、と彼女は首を縦に振り。
産まれてくる前に名前やら何やらを考えなければ、と二人で頭を悩ませた。
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