過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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903: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:49:55.79 ID:8S7XW5N50

予定通り、三時間程の外出の後。

『ただい………』

言い切ることは出来なかった。
彼女の姿が、部屋のどこにも無かったから。

最初は、良い可能性から考えた。

もしかしたら出産が早まって、救急車を呼んだのか。
あまりにも退屈で、ごくごく一部の知り合いのところへ行ったのか。
はたまた自分を揶揄するために、外出しているのか。

だけれど。

そんな希望論で、自分を納得させることなんて出来なかった。
全身に冷や汗が伝い、否応なしに身体が震えた。

そんなはずがない。

彼女から連絡は一度もないし、何より身重で動くのは辛いはず。
ソファーを見やると、布の一部がほつれていた。

小さな違和感。

とても小さなそれは、胸騒ぎをいっそう激しくする。


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