過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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925: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/02(金) 23:18:14.73 ID:Qx7dtyTN0

ファミリーレストランで提供されている料理は安っぽい。
しかし、それは安心を呼ぶという側面を確かに持っている。
お値段だったり、いつ食べても同じ味だったり、理由はそんなようなものだ。
食欲がさほどなくたって、そもそも料理自体が大した量ではない。

「……体調でも悪いのか」

ゆっくりとバジルチキンを口に運び、フィアンマは首を傾げた。
目の前の青年は、ポテトを二口食べたきりでそんなに食が進んでいない。
自分が知っている彼はもっともっと食べるのだが。
三十代にもなると、食べる量が減ってしまうものなのか。
それにしても極端過ぎる。しかし、比較対象がいない。
せいぜい比較対象出来る知り合いといえば今は亡き左方のテッラ位だが、彼は元々少食だった。

「そういう訳じゃねえんだけどさ」
「その割にはまるで手が動いていないじゃないか?」
「お前に見とれてた」
「……何だ、唐突に」
「本当だって。やっぱ十三年も前になると、綺麗なのは変わらねえが可愛いなと思って」
「…………」

頭を冷やせ、とでも言いたいところだが。
軽口の延長線か、はたまた本気の発言か位は判別がつくので、言えない。
無性に恥ずかしいので、支払いを増やしてやろうとメニューに手をかけて。


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