過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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933: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/02(金) 23:23:07.19 ID:Qx7dtyTN0

映画館から出て、高級ホテルに戻る。
ルームサービスで用意されていた飲み物を飲み、二人でベッドに腰掛けた。
もうすっかりと暗闇が空を覆っている。
手早くシャワーを済ませた二人は、ぼんやりと時計を見つめた。

(……このトールと一緒に居るのは心地良いが)

でも、と良心に陰が差す。

("今の"トールには、まだ謝罪をしていない)

楽しく過ごしている間に、気がつけば午後九時。
喧嘩をして出て行ってから、かなりの時間が経過している。
見つけられるのは気まずいので、霊装の通信は切っていた。

「トール、非常に言いにくいのだが」
「あん? 何だよ?」

乾かして尚ほんの少ししっとりとした彼女の髪を撫で、男は首を傾げる。
意を決して、フィアンマはこう告げた。

「今のトールのところに戻る。謝らねばならん」
「……………、……………………」
「お前とはまた会うつもりだが、もうそろそろ帰」

彼女の視界が、ぐるりと回った。


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