過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/05/05(月) 02:26:05.09 ID:JDj3Q3oh0
走ることに疲れ果て、トールは路地裏に身を潜めていた。
爆撃は一時止み、生き残った人々も彼同様様々な場所に潜んでいる。
これから、恐らく一般の民衆は逃げる用意に入るだろう。
バチカン辺りは、反撃の手はずを整えるかもしれない。
危惧されていた第四次世界大戦が、とうとう開戦された。
第三次世界大戦の敗者に期待を、勝者に憤怒を与えられた結果だ。
たった一人が真犯人の、多くの殺人が現在の状況を作り上げた。
違う世界の未来の自分の凶行によるものだとわかるはずもない少年は、空を見上げて舌打ちをする。
「……クソ。間が悪いな」
せめて、彼女と喧嘩する前だったなら。
目を閉じる。
仮眠をしないと、このまま倒れてしまいそうだった。
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