過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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975: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:03:30.52 ID:2l3uVMit0

彼女からもらったストールも髪留めもびしょ濡れだ。
教会に戻り次第手入れをしないと。

そんなことを考えながら、男は年若い自らを虐げていた。
必死の抵抗も、徐々に弱まってくる。
この辺りで決着をつけて、彼女の下に戻ろう。
真実を告げるかどうかは、彼女の様子を見て決める。

少なくとも。

こうして決着をつけておけば、彼女は自分と過去の自分で迷うことはない。

「終わりだ」

血液と胃液の入り混じった液体を口から零す少年に、ゆっくりと歩み寄る。
もうほとんど身体に力が入っていないのか、無抵抗にこちらを見上げられた。

「……アイツの下に帰るのは、俺だ」

そうでなければ、今までの苦労が報われない。
『投擲の槌』を振り上げると同時、彼女の姿が視界に入った。
厄介なことに、オティヌスがここまで連れてきたらしい。
危険な戦場に立ち入らせたくない、と振り返り声を出そうとしたところで。


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