過去ログ - 男「現代にかぐや姫が再び現れたのだ!!!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/28(月) 19:19:35.89 ID:XswXOjq9o
竹取物語をご存知だろうか。
竹から生まれた誠美しい乙女が世のありとあらゆる男を魅了し誰とくっつくわけでもなく
世の中を掻き回して月へ帰るという男性諸君にとってはとんでもない迷惑な御伽話である。
いまいち、何を企んで竹に潜り込んだのかわからないかぐや姫を私はいけ好かない。
しかし私は思う、可愛いは正義であり罪なのだと。
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/10/28(月) 20:34:13.72 ID:qXJLRciAO
ただし…かぐや姫は……谷亮子アニキに似ていた…
3
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/10/30(水) 10:54:36.18 ID:uGQ31/tAO
か
4
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:24:57.01 ID:doCSbNkto
今宵は中秋の名月。
はるか昔、かぐや姫が月へと帰った夜であり現代、我がサークルの飲み会の日でもあった。
私は既に酔に酔って座敷にあぐらをかいて開いた障子の先から見える川を眺めていた。
以下略
5
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:25:36.42 ID:doCSbNkto
私は酒に滅法弱い。既に胃がヒリヒリと痺れだしてきている。
体も熱い。
私は少し涼もうと座敷の外に出て欄干に持たれ川に映る満月を眺めた。
以下略
6
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:26:30.78 ID:doCSbNkto
そこには白く光る満月を遮り宙に浮く乙女の姿があった。
「なんだ!?何事だ!?」
乙女はすいすいと宙を泳ぎ欄干の上に立った。
以下略
7
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:28:38.78 ID:doCSbNkto
――
―
その昔、京都では狐がしばしば人に化け茶会に出向いていたと聞きます。
以下略
8
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:29:26.22 ID:doCSbNkto
世の男性は長い黒髪の清楚な乙女を好むと兄は言っておりました。
では、私もその長い黒髪の乙女に化けて男の方を女の武器である色気を用いて
陥れてやろうではないかと考えました。
以下略
9
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:30:18.78 ID:doCSbNkto
失敗しました。
誰にも気づかれぬようゆっくりと2階へと飛んだものの
丁度欄干より少し上まで浮いたところで人が出てくるとは。
以下略
10
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:30:45.74 ID:doCSbNkto
――
―
なんということだ。
以下略
11
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:40:08.06 ID:doCSbNkto
周章狼狽を隠しきれぬまま私はばたばたと再び宴会の席へ戻りとにかくあの長い黒髪の乙女を探すことにした。
酔いつぶれたサークル部員を見るに我がサークルは竹取物語の如く恋の戦乱ののち崩壊してしまうことは明白である。
「どうぞ」
以下略
12
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:40:38.14 ID:doCSbNkto
――
―
初めてのお月見に私は大変、興奮し同時に緊張していました。
以下略
13
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:42:10.13 ID:doCSbNkto
どうしよう。
私の小さな心臓がどきどきと音を鳴らします。
小さいころ、狐の絵本を母に読んで聞かせてもらったことがあります。
以下略
14
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:42:45.06 ID:doCSbNkto
――
―
ズドンと私の胸は撃ちぬかれた。
以下略
15
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:43:48.58 ID:doCSbNkto
「あの女。部長と酒を交わす女だ。」
「めちゃくちゃ可愛い女の子ですよね。」
「実はだな。あの女……月から降って来たのだ。」
以下略
16
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:44:15.10 ID:doCSbNkto
――
―
先ほどの男性が他の方と私の方をちらちら見ながら何か話をしています。
以下略
17
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:44:42.96 ID:doCSbNkto
「ねぇ、見かけない顔だけど内のサークルの子だよね?」
茶色の髪をした女性が部長さんのいた座布団に座りました。
「はい。あまり顔を覗かせてはいませんが」
以下略
18
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:47:17.66 ID:doCSbNkto
――
―
後輩が物分かりの良い男で本当に良かった。
以下略
19
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:47:43.41 ID:doCSbNkto
二人して顔を上げると鬼の形相の部長が我々の前に立っていた。
「ハレンチ野郎!?冗談じゃない!誰がそんな大法螺を吹いた!」
「いいか!貴様らのような卑猥な男どもに今宵の席は用意してない!!さっさとここから出て行け!」
以下略
20
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:48:47.76 ID:doCSbNkto
――
―
私は副部長さんから色々な愉快なお話を聞いておりました。
以下略
21
:
◆BAxuHwZyEg
[saga]
2013/10/31(木) 13:49:13.24 ID:doCSbNkto
「あの質問してもよろしいでしょうか?」
「どうしたの?」
「あの、今宵はお月見ということで宴会を開いているんですよね?」
以下略
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