過去ログ - 貴音「運命には抗えぬのです」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/29(火) 03:13:44.07 ID:kWQTiV4f0
「こ、こちらにどうぞ」

さっきの威勢はどこへ行ったのやら、頼りない背中の後を貴音はただ黙ってついて行った。程なくして簡素な診察室へとたどり着いた。

「まずはその甲冑を脱いでいただけますか?」

「はい。」

彼女はまだ自分を怖がっている様子である。

「そう怖がらずに、別にとって喰おうとも思っていませんので。」

貴音の顔は全く笑っていない、あのいつもの無表情のままである。内心雪歩もまだ怖がっていた。無理もない、殺戮人形と呼ばれている人物が目の前にいるのである、軍医になりたての雪歩に怖がるなと言う方が無理な話である。

「これでよろしいですか?」


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