過去ログ - 貴音「運命には抗えぬのです」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/29(火) 03:15:02.53 ID:kWQTiV4f0
甲冑を脱いだ貴音の姿に雪歩は唖然とした。彼女の透き通るような白い肌には無数のアザ、切り傷、やけどの痕など見るにたえない姿であった。

「な、なんでこんなになるまで放っておいたんですか!?もっと早く来ていただければそれなりの処置はしたのに・・・」

「なにをそんなに驚いているのです?私の傷など自国の勝利には取るに足らない代償、戦いの中で死ぬのならそれもまた私の運命なのでしょう。」

雪歩には彼女の言葉が理解できなかった。この人は自分の命なんて命と思ってない、死ぬことをこれっぽっちも恐れていない。
この人とはやはり住んでいる世界が違うんだと雪歩は思った。
それからというもの雪歩は彼女に話しかけることが出来なかった、気持ちの整理がつかない、ただ黙々と処置を施すだけであった。


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