過去ログ - 【安価SS】男「タイトルホルダー?」【異能力バトル】
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832: ◆/4zOUBCFw.[saga]
2014/01/20(月) 00:52:55.23 ID:BHeBH4ho0
正樹「怪我は無いか?」

P「…無いよ」声はいつになく低い。眉をひそめて顔をそらす。俺はそこまで怖い顔だろうか?

いやエヴァの能力で怖い顔になってしまったのだろうか?鏡を見てみたいがそれは我慢してその場で桜花に聞く。

お前無神経な奴だな、と言われてハッとした。Pさんより先にアリサに詰め寄ったから顔をそらされたのだ、嫉妬して。

なんて言い訳しようかと考えている間に「開いたぞ!」という声が牢屋中に響き渡った。人の流れがそっちに集中する。

正樹「牢屋内の人間はどうするんですか?」

連月「それは見殺ししかないでしょうね」

正樹「可哀想ですね」

連月「下手に今暴動を起こされても困りますしね」そう言われれば言い返す言葉がない。

桜花は群れの一番後ろで女性と話している。仲がいいタイトルホルダー、といったところだだろうか。日本人ではなさそうな顔だ。

急に人の流れが止まった。どうしたのだろうか。俺は人をかき分けて群れを前に進んだ。

アンと、もう一人男のタイトルホルダーがいた。

アンはもちろん知っていたが、男の方もどこかで見た覚えがある。一生懸命思い出そうとしていると隣ののっぽのタイトルホルダーがジャック、と呟いた。

思い出した。断章のグリムで、アンの記憶の中に出てきたアリサと共にいた男だ。

しかしあの記憶の男とは明らかに違う。頬に傷が入り陰気な眼をして、軽度の猫背のせいか背はさほど低くないが小さく見える。

ダッフルコートに身を包んだジャックは薄く笑っていた。右手をゆっくり持ち上げると、見つけた、と指を指した。俺と似ている声だった。

指先にはアリサがいた。


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