過去ログ - 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第19位【アラフォーマーズ】
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926: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2013/11/06(水) 23:40:06.30 ID:al0BBL2Bo

『え? えっと、ええぇ……!?』

「迷惑でしたか?」

『そ、そんなことないよ! 大丈夫! 大丈夫だよ!』

「は、はぁ……」


 そこまで大丈夫を連呼されると、却って不安になる。

 この人に限っては、まあ、安心していいだろうが……。


 ……半分は、本当だ。

 以前ほど気疲れはしてはいないがやはり、落ち着ける時間が欲しかった。

 心の代わりに、身体が疲労していた。


 それだけでは、ないが――。


『……須賀くん』

「なんですか?」

『もしかしたら、気のせいかもしれないんだけどね?』

「はい」

『なにか、あったの……?』

「――」


 だから、憧といい。この人といい。

 なぜこうも――鋭いのだろうか。

 それともよほど自分は、わかりやすい人間なのだろうか。そうである自覚はないが。


 ……或いは、憧も彼女も自分に気があって。

 そんな恋する乙女の眼力で、こちらの精神状態を見抜かれているのかもしれない――と考えるけど、

 そんな都合のいい話があるはずないと、即座に否定する。


 憧は気になっている人がいたという話だし、

 あれほど一緒にいても、彼女がそういう雰囲気を許したことがないあたりで否定(酒の席の戯れはともかく)。

 玄はやはり、いい友人である。

 それも、巨乳云々の話を振ってくるあたり、かなり異性として認識されてはおるまい。


 ……要するに、きっと。

 彼女たち二人は、優しい人間なのだ。知り合いのことを気にかけてくれる。




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