38:Swing ◆VHvaOH2b6w[saga]
2013/11/01(金) 18:16:13.72 ID:zClxIw/n0
〜河川敷〜
貴音「如月千早!」
千早「……」
貴音「また会いましたね。あれから私も歌のれっすんを……?」
千早「四条さん、私……私」
貴音「どうしたというのです?」
千早「私の歌……デビュー曲になるはずだった、大事な歌を、取られてしまいました」
貴音「なんと!」
千早「それは、私の所有物じゃないことはわかっています。でも……でも、初めて楽譜を見た瞬間に私は直感したんです。これは、私の大事な曲になる、って」
貴音「それはつまり、ぷろだくしょんの都合で取り上げられたわけですね?」
千早「そうです。黒井社長の血縁の娘、黒井闇美が歌うって……」
貴音「わかりました。行きましょう」
千早「え? 行くって、どこへ?」
貴音「黒井社長の所です。千早の歌を取り戻すのです」
千早「む、無理です」
貴音「心配は無用です。わたくしは、黒井社長とは面識があります」
そこまで言って、貴音はハッとする。
自分と黒井社長の面識とは、本人をフードファイトでコテンパンにし、彼を慕う天ヶ瀬冬馬も返り討ちにした、そういう関係だった。
貴音「そうでした……わたくしが会いに行っても、黒井社長はとても千早の歌を返してはくれないでしょう」
千早「?」
貴音「ですが、わたくしには次善の策があります。参りましょう、千早」
千早「え? ど、どこへ……し、四条さん!?」
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