過去ログ - ウートガルザロキ「あなたの願い、叶えます」
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387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/10(火) 21:48:51.87 ID:fJxGemjSO


フッ

唐突に室内を照らしていた灯りが消え、辺りは闇に包まれる。

(ふむ?どうやったかはわからないが、暗闇にして優位性を保とうとしたか?)

(生憎だな、『―Emergency―』のサポートのお陰で私には手に取るようにお前の姿がハッキリ見えている。)


シルバークロースが今回装着している駆動鎧『―Emergency―』は、簡単に言えば、これを着るだけで誰でも武術の達人になれるというもの。

肉体とスーツのセンサーを利用し標的を確実にロックオンでき、例えスーツの"中身"を破壊されても"外身"が『経由』し、戦闘を続行する。

高速演算による状況判断と次攻撃翌予測判断。一番破壊力が出せる攻撃を、必ず当てる動きをさせる。

対人戦、ストリートファイトにおいてはほぼ無敵。

その"無敵スーツ"の恩恵に預かるシルバークロースは拳を大きく振りかぶり、空気を唸らせ。ウートガルザロキに向けて必殺の一撃を撃ち込む

ブォオン!!

    が。


「はい、残念ハズレ。」

シルバークロースの拳は空を切った。

(…なんと、これを避けるか。やはり、コイツが『ヤツら』か!)

標的の発見に

『即再演算。次攻撃プリセットプログラムへシフト』

『上段蹴り、肘打ち、リバーブロー、正拳突き、正拳突き』

 『実行』

一瞬の内に、スーツにインプットされた行動プログラムに沿い、眼前の金髪男を容赦なく肉塊にするべく攻撃を開始する。

(当たっているはずだ。当たらないはずがないんだ…!)

かつての浜面仕上との闘いの時のように、相手が同系統の駆動鎧を装着でもしていない限り当たらないなんて事は有り得ない。

にも関わらず。

「………」

すり抜ける。

立体映像でも相手にしているかのように。

(何故だ?!何故当たらん!)

『次攻撃プログラムへシフト、実行』!

が、またしてもすり抜ける。

(偏光能力【トリックアート】系能力者か?!)

完全に透明になれる能力者、実物の位置の認識を誤認させる光学系能力者も学園都市には存在する。

(いや、違う…!これは、そんな生易しいものではない!)

 攻撃を行うのも標的認識をするのもシルバークロースという肉体だけではなく、"スーツ"もなのだ。

このスーツは視覚的判断以外からも戦うべき相手を見つけ拳を叩き込める性能を持つ。にも関わらず、何故外すのか。

「特別に教えてやろうか?」

金髪の青年、ウートガルザロキが口を開く。




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