過去ログ - ウートガルザロキ「あなたの願い、叶えます」
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758:〜在りし日のグレムリンその5〜
2014/01/06(月) 22:18:22.43 ID:x8hPlCESO

〜"船の墓場"とある豪華客船の甲板〜

ロキ「〜♪」コク…コク…

ウート「あれ?ロキじい。今日はひなたぼっこの日なのか?」ちーす

ロキ「…おや、ウートガルザロキ。お元気ですかな?」ニコッ

ウート「おー、元気元気。」ヘラヘラ

ザザーン…ザザーン…

ウート「…景色がめっちゃいい!…とは言わねぇけど、こっからの眺めも悪くねぇもんだなぁ…」ノンビリ

ロキ「ええ。私もここからの眺めが大変気に入っております」コク…コク…

ウート「ひなたぼっこしながら海を眺めて。豪華客船の甲板にテーブルと椅子を置いて高級紅茶をクッキーと頂く…」

ウート「なんか、これ以上ないってくらい充実してる老後って感じだよな」ウン

ロキ「おや、そうでございますか?」クス

ウート「えー?他に何かあるか?」

ロキ「…『家族』。」

ウート「…あー、奥さんと子供か。思い浮かばなかったわ」

ザザーン…ザザーン…

ロキ「……」

ウート「…あのさぁ、ロキじいが"グレムリン《ココ》にいる"って事は…」

ロキ「…ええ、昔。家内と息子、孫がおりました」

ウート「……"おりました"、ね…」

ロキ「ええ。"おりました"、でございます」コク…コク…

ウート「…寂しいのか、やっぱ」

ロキ「いえ。今はメンバーもおりますし、何より…魔神《かのじょ》がいらっしゃる。」

ロキ「寂しくはありませんなぁ」コク…コク…

ウート「……ひょっとしてさ、そのお孫さんってオティヌスに似てたりする?」

ロキ「…ええ、まぁ。」コク…コク。

ウート「あぁ、だからあんなにアイツにやさしーんだ。なる、なる。」ウンウン

ロキ「それから…ウートガルザロキ、貴方にも」ジッ

ウート「……」

ウート「なぁ、ロキじい」

ロキ「どうなさいましたかな?」

ウート「俺の事、孫と思ってくれてもいいぜ」

ロキ「…おや、それはそれは……」

ウート「っと、わり!もう行かなきゃ。じゃな!」ヒラヒラ

ロキ「ええ、また。」



ロキ「…いけませんな。どうも歳をとると、涙腺が緩くなるようで」


ザザーン…ザザーン…





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