過去ログ - ウートガルザロキ「あなたの願い、叶えます」
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802:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[ saga]
2014/01/15(水) 06:03:27.46 ID:5Agm8j0SO



「お、置いてかれた…」


第23学区、学園都市と"外"を繋ぐ窓口。航空施設の暗部御用達のエアポートの中央。


科学とも魔術とも言えぬ、すれば100%成功に導く『助言』ができる能力を持つ少女はへたりこんでいた。


「まさか音速の方を使うなんて…」


深夜、ごそごそ音がするのを聞き見やればどこぞへ旅立とうとするウートガルザロキ。

いい加減、ウートガルザロキに隠し事をされるのが嫌になったシギンは出ていくウートガルザロキを尾けていた。


荷物量からして、恐らく学園都市から出るつもりだろう。



シギンも通常の旅客機や物資運搬の輸送機なんかなら単独で潜り込める。(許可もチケットもビザもパスポートもなしで)

だが、音速の場合は難しい。

紛れ込む事はできるが、体にかかるGに物理的に耐えられないのだ。

「…ぐすん。」

(戻ろう。『叶え屋』に。)

そう思って、トボトボ歩き出した所で。

(……? 魔、力?どこから?!)

シギンは魔術師ではない。が、『グレムリン』にいた時に、その道のエキスパートである魔術師達から魔力を知覚する方法を教わっていた。

その方法に従い、感知した魔力の先を辿ってみる。

「…この、荷物の中からだ」

宛先はとあるマンション。中身は『医療用リハビリ調理具材』。

("中"でも充分手に入りそうな物なのに、わざわざ学園都市の外から取り入れる?それも魔力を帯びたモノという事は――)

中身は間違いなく『医療用リハビリ調理具材』とはかけはなれたモノ。

「送り主は…?!」

荷物に貼られた荷物詳細の紙に記載されていたのは。

「"サンドリヨン"……」


確か、『グレムリン』の臨時雇用者の名前だったはず。






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