過去ログ - ウートガルザロキ「あなたの願い、叶えます」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/29(水) 00:07:50.82 ID:eYXHsm/SO
叶え屋、運転席。
「――いいか?1.寒いが冷房をつけた。2.私は思いっきり厚着した。3.冷たいお茶も淹れて助手席脇にセットした。」
「ありがとう。ここまでしてもらってすまないね。」
「ああ、どういたしまして。で、だ。ここまで私は健気に尽くしたんだ。貴女も着る努力をしてくれ」
「ああ、ぱんつくらいは履くに値するよ」
「…すまない言葉が足りなかったな。全・部・着・ろ。この店に入ってきた時の服装にしろと言っているんだ」
青筋をたてながらも、なんとかニッコリ笑って対応できた自分を褒めたかった。
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(よかった。車を動かしても奴等はこの車に関心を持たないようだ)
念のために彼等に接触しないよう、大回りして車をトロトロ動かす。
白い怪物や蟲達はウロウロと休まず警邏を続けている。
「……それで?君のかつての根城にご案内という事だが。」
天井と木山はかつて『量産能力者《レディオノイズ》計画』が行われていた研究所に向かっていた。
天井の元私設研究所である。
天井にとっては人生のターニングポイントの象徴でもあった。
そこは、天井が最初に人生を踏み外し始めた場所であり、8月31日に一方通行と芳川桔梗に追い詰められ、敗北した場所だった。
「私にとっては忌まわしい場所だがな」
「そこに何があるんだ?」
「私の武力的手札……試作劣化超能力者がいる。」
「…ほう。君も人間を"実験動物扱い"するタイプかい?」
ジロリ。木山の目付きが鋭くなる。
「恥ずかしい話だが…かつては、な」
「今はそうではないと?」
「ああ。昔の話だよ。今は反省している」
(…必死だったんだ。心的余裕が、無さすぎた。
……はっきり言って、妹達《シスターズ》を『借金を返すための手段』としてしか見てなかった。)
口には、出さなかったが。
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