過去ログ - ウートガルザロキ「あなたの願い、叶えます」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/29(水) 00:18:13.55 ID:eYXHsm/SO
「まず"ソレ"が『本当に再現可能かわからない』という点、
次に『第二位の現在の状況、能力について詳細情報がなく、推論だけでやらなければならない』点、
そして『失敗した時のリスク』からすると、」
「しかし」
「――もはや、小型犬が熊に挑むようなものではないかな?」
「だが、」
「だから、言ったんだよ。『実は、私はもう諦めている』と。」
勝てないと、わかっているから。
「…なぁ。木原くん。君自身わかっているはずだ。何故完全な勝算もないのに、戦おうとする?」
天井に二の句をつがせぬあたり、木山は問題点の指摘というよりは作戦実行そのものに反対のようだった。
「……それは。」
「もし、私のためにと言うなら…私は今すぐここから出ていくよ。だから、君自身と彼女を危険な目に合わすな」
「だが、やらなければ。このままでは貴女も私も、彼女もジリ貧だ」
「…ああ。そうだ、最初から…こうしてればよかったな。私が捕まれば、それで済む。」
もう聴く気はないようだった。
立ち上がり、世話になったねと言い。木山は出ていこうとする。
「ま、待ってくれ!」
(それだけはダメだ!貴女を救いたいから、わざわざ危険を犯して『フルチューニング』を引っ張り出してきたというのに!)
これでは、本末転倒だ。
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