157: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:34:45.94 ID:199Q0AEFo
「――そうですね……いつも右手に持っている鞄が左手にあったことと……あぁ、昨夜の記憶が一切なく、更に空腹を憶えず昼食はおろか朝食も摂っていないと云っていましたね」
「まずは前者から見て行きましょう」
そう云って加藤は、渋谷凛――だった“もの”の傍へ寄り、右手の状態を調べた。
「右手首に、捻挫か、打撲か……いづれにしろ損傷があります。内出血の拡がりの度合いから見て、投身時のものではなさそうです」
「――成程。今朝、鞄を左に持っていたのは、右手首を怪我していたから、と。そうなると握手会で脳波に変動が見られたのも説明出来ますね」
ちひろが考え込む仕種を見せ、井上も眼を瞑ってゆっくり頷く。
「うむ。怪我をしている右手で握手会を敢行したからだな」
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