172: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:56:19.31 ID:199Q0AEFo
ちひろが困った顔をして二人を誡める。
「――さ、凛ちゃん、ちょっと時間が押してるから……。加蓮ちゃんも、あまりゆっくりしてられないわよ」
「あ、ごめんなさい。すぐダイブするね」
促すちひろに凛は謝り、右手に持ったバッグを降ろしてから、自らのブースへ坐る。
ブース自体は、簡素なものだ。
端末の他は、首に挿さるコードの邪魔をしないよう、頭部と背部をセパレートで保持するリクライニングチェアがあるのみ。
凛は加蓮の言葉が少し気になりつつも、時間が押しているので掌に『かれん:こないだいったバー』とだけ簡単にメモしてから、プラグを延髄のポートへ挿入した。
ノードのOSが起動し、NEURONetへ接続される。
『――CONNECTED――』
眼を瞑ると、長いチューブと云うべきか、トンネルと云うべきか、変幻自在の筒の中を浮遊しながら進む感覚が身を包む。
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