過去ログ - 凛「庭上のサンドリヨン」
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174: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:58:25.61 ID:199Q0AEFo
凛に関する刊行物を購入したユーザーのために、サインを書いていく。

紙などの実体はないが、ユーザーの購入した電子コンテンツに、一意の直筆署名を書き、紐付けして埋め込んで行く。

『○○さんいつもありがとう! Rin Shibuya』
以下略



175: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:59:19.39 ID:199Q0AEFo
イベントに集まったのはおよそ数千人。

その中で百人にしかサインを届けられないのは忍びない、とのことで、凛の口からゲリラライブの敢行が告げられた。

集まった数千人のほとんどは、凛に会えれば充分満足、と云う人々であったので、このサプライズプレゼントは、歓声を以て迎えられた。
以下略



176: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:59:55.96 ID:199Q0AEFo

仕事を終え、一旦NEURONetからログアウトした凛は、満足げな溜息をついた。

何故だか判らないけれど、今日の仕事は久々に充足感を得られた気がする。

以下略



177: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 23:03:00.64 ID:199Q0AEFo

――

昼休みの食事を軽くつまんでいると、午前の仕事を終えた加蓮が傍を通り掛かる。

以下略



178: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 23:03:35.81 ID:199Q0AEFo
「え? アタシそんなこと云ったっけ?」

その様子に、朝とは完全に立場が逆転したかの如く、凛は眉をひそめる。

「ちょっと、加蓮、何云ってるの。朝のことだよ? 私ちゃんとメモ書きしておいたんだから」
以下略



179: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 23:05:24.78 ID:199Q0AEFo

エンジニアリングルームの隣にあるレッスンルームへ入ると、既にそこにはまゆが来ていた。

「あ、まゆ、おはよう。待たせちゃった?」

以下略



180: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 23:06:57.52 ID:199Q0AEFo
二人の脳に、トレーニングスタッフルームからの通信が流れ込んだ。

『さて今日のレッスンはモデルのポージングだな。渋谷、レッスン中に佐久間から盗めるだけ盗め』

凛は力強く頷き、まゆの隣に立つ。
以下略



181: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 23:07:53.85 ID:199Q0AEFo
NEURONetを介しているので、実際に声に出しているわけではない。

それぞれの会話の意識が、瞬時に相手へ流れるので、とても効率的な意思疎通が可能であった。

『そうだ。そこを中脘と云う。ポージングで“身体の表情”を一番印象づける部分だ。AIS全てのラインで常に意識するように。佐久間、隣にAラインで立ってみろ』
以下略



182: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 23:09:03.74 ID:199Q0AEFo
そしてその意識は、声に出さずとも彼女やトレーナーへと伝わる。

二人も、それに応えるかの如く凛への指導に熱が入る。

ポージングのほか、ウォーキングもこなす。
以下略



183: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 23:09:36.28 ID:199Q0AEFo
しかしまゆは対照的に、こめかみを右手で抱え、少し顔も白くなっていた。

「あれ、まゆ、大丈夫? 調子悪そうだよ?」

「ううん、心配しないで大丈夫よぉ。少し奮っちゃったから、疲れが出ただけね、きっと」
以下略



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