過去ログ - 凛「庭上のサンドリヨン」
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235: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:09:19.50 ID:9qjjXKR6o
数瞬でデータリンクを終え、メニューが表示される。


  { お仕事 } [ LIVEバトル ]
[ レッスン ] [ 特訓 ] [ ガチャ ]
以下略



236: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:10:24.44 ID:9qjjXKR6o
「――今度の端末はスゴ早! 携帯端末の最先端へGO!」

凛によるプロモーションが、現在接続しているNEURONet全ユーザへとワンウェイトラフィックで配信される。

この広告は一方通行―ワンウェイ―の分、ユーザが意識の隅へ追いやれば自動的にフェイドアウトする。
以下略



237: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:11:32.66 ID:9qjjXKR6o
「――二倍になった処理速度で、虚像レイヤーの、視覚神経へのラグも大幅に減ったみたい。ちょっとつけてみるね」

凛は一度ネットワークをポーズしてから延髄のプラグを抜き、新型端末を装着した。

リジュームすると、なるほど、凛が現在プライベートで使用している携帯端末とは処理速度が明らかに異なる。
以下略



238: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:13:20.56 ID:9qjjXKR6o
フォーラムには、続々と新製品の感触への反応が届く。

 ――おっ、本当に速いぞ。いいな、これ

 ――あはぁ^〜ん、凛ちゃんと感覚を共有してるよおおおおおおお!!!
以下略



239: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:16:50.33 ID:9qjjXKR6o

その後、数十分おきに、何回か、同様のプロモーションを行ない、OSのトップメニューへと戻って来る。

「――お疲れ様、凛ちゃん。いつものことだけど、反響凄かったわね」

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240: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:18:00.67 ID:9qjjXKR6o
「――来週なんだけど、プルリーグへの出演が凛ちゃんたちにFixされたの。時間のあるときに、ちょっとずつ色々と調べておいてね」

クイズ・プルリーグ。――常識問題を中心に、五人一チームで対抗し合う、NEURONetでも指折りに人気の番組だ。

その出題内容は広事苑からタレント銘鑑、大学や高校の過去問など幅広い。
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241: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:19:50.66 ID:9qjjXKR6o

・・・・・・

カフェテリアでサンドイッチを買った凛は、開放的なエントランスのスペースへ腰掛け、自らの携帯端末をポートに挿した。

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242: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:20:41.83 ID:9qjjXKR6o
――この日本タレント銘鑑にはとてもお世話になってるのよねえ

以前ちひろが、仕事のマッチング等に欠かせない、と笑っていたことを思い出す。

ひとまず、自分の記述箇所を探してみた。
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243: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:21:44.33 ID:9qjjXKR6o
その他にも、資格や特技、長所短所、好きな色、好きな食べ物、受賞、代表作品など、事細かに記載されている。

中には、この情報本当に必要なの? と思えるようなものまで。

流石、タレントの情報を完璧に網羅している銘鑑だけある。
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244: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:22:48.23 ID:9qjjXKR6o
こんな“お節介さ”も、意識しなければすぐにフェイドアウトするのだが。

ふと凛は、その切れる頭に、微かに引っかかるものを感じた。

 ――そもそも渋谷凛って、50年前からいるだろう?――
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