253: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:36:38.82 ID:9qjjXKR6o
「そう。レアな書物でも所蔵されてそうな図書館。区民図書館でも大丈夫かな?」
「うーん……そこまでのものを求めるんだったら国会図書館が一番確実だとは思うけど……」
不思議そうに、片眉だけ上げる表情で答える加蓮。凛は、ぽん、と手を叩いた。
「そうか国会図書館か……成程ね……ありがとう、助かった」
そのまま事務所へ入り、加蓮と別れる。
ブースへ戻った凛は、ちひろとの会話セッションを開き、半ば一方的に話を投げ掛けた。
「ちひろさん、私、午後はもう仕事ないよね? 早いけど、今日はもう上がらせて」
「――え? 凛ちゃん、いきなりどうしたの?」
「ちょっと行かなきゃいけないところがあってね」
「――え、ちょ、ちょっと凛ちゃ――」
そう告げて、ちひろの返答も聞かないまま、端末の電源を落とし、ブースに置かれた鞄を取って身を翻した。
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