31: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:58:27.58 ID:vhF1ZYOxo
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「……でさー、紙で指を切ったときに限って握手会の仕事でさ、困っちゃったよ」
アルコールの入った加蓮は日頃の些細な愚痴にくだを巻いていた。凛も思うところあるのか、大きく頷く。
「あー、怪我とかで普段と違う感覚を持ってると、そこから触れた相手の意識が干渉してきちゃうんだよね」
「そーそー。NEURONetは便利だけど、その部分だけがどうしても慣れないよアタシ。まあ怪我しなきゃいい話じゃんって云われたらおしまいだけどさ」
加蓮はテーブルに肘を突き、グラスの縁の辺りを軽く弾く。
チン、と高く澄んだ音が鳴った。
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