34: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/01(金) 00:00:49.32 ID:ssxJ1PKro
フレンスブルガーを飲み終えた凛もおすすめを訊く。
「私も少し冒険したいかな。薫りを楽しめるものってあります?」
「芳醇なものなら、林檎のブランデー、カルバドスとかどうでしょう。
今ですとバッキンガム御用達のピエール・ユエ15年と30年があります。カマンベールに合いますよ」
加蓮にスケアクロウのボトルラベルを見せ、新たなグラスにとくとくと注ぎながらマスターは答えた。
「やっぱり15年より30年の方がいいですか?」
小首を傾げて凛が問う。
「熟成を重ねれば角が取れて丸くなりますが、薫りだけで云えば15年の方がよく立ちます。ただ、味や色を含めたトータルバランスなら30年の方が好きですね」
「じゃあそのマスターおすすめの30年の方にしようかな」
「うわーこれヤバイ! スケアクロウ美味し過ぎてヤバイ! 一緒にチーズ盛り合わせもお願いしまーす」
凛の横では、一足先に赤ワインを堪能した加蓮がはしゃいでいる。
二人とも、メニューや値段表を見ずにぽんぽんとオーダーを重ねていく。流石、大きく稼いでいる売れっ子は違う。
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