88: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 05:56:37.20 ID:199Q0AEFo
蓋の役割をするネクタイがないので、取り入れられる風量は多いはずだが、
しかし何故だか手首にやや強めの痛みがあり、大きく動かせないので、あまり風の流れは起こらない。
はぁ、と溜息を漏らし、右手で持てないため左手に提げていたバッグを降ろしてから、自らのブースへ坐る。
ブース自体は、簡素なものだ。
端末の他は、首に挿さるコードの邪魔をしないよう、頭部と背部をセパレートで保持するリクライニングチェアがあるのみ。
凛は、右手首に左手を添え、一瞥してから、プラグを延髄のポートへ挿入した。
ノードのOSが起動し、NEURONetへ接続される。
『――CONNECTED――』
眼を瞑ると、長いチューブと云うべきか、トンネルと云うべきか、変幻自在の筒の中を浮遊しながら進む感覚が身を包む。
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