過去ログ - 苗木「暴走族なんて最低のクズだ」大和田「んだとこらあああっ!」
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190: ◆HFGQng3oa6[saga]
2014/01/29(水) 04:22:13.63 ID:V7c7+f5Zo

「「……」」

 僕の言葉を聞いて、皆が十神君を見る。

十神「……」

「「……」」

十神「……フン、下らんな」

セレス「あら、黙秘ですか?そんな事をしたら心象が悪くなりますわよ?」

十神「心象?愚民どもになんと思われようと、俺は気になどしない」

セレス「……それは如何な事かと思いますわよ?
 気分の問題ではなく、実利的に」

十神「何が言いたい?」イラッ

セレス「……」チラッ

 セレスさんが、僕を含んだ全員を冷たい瞳で見渡した。

セレス「何人が気が付いているか分かりませんが
 分からない方々に巻き込まれて、死ぬのはご免ですので
 今、言っておいた方がいいでしょうね」

霧切「……」

セレス「この裁判、正しい事を言った者が勝つのではなく
 過半数の心象を勝ち得た者が勝つ……そういう事ですわ」

大和田「ああ?」

山田「裁判なのですから、同意を得たものが勝つのは当たり前なのでは?」

セレス「ええ、その通りですわブタさん」ニッコリ

霧切「もう少し噛み砕いて言うなら」

 セレスさんが詳しく言う気が無いのを見抜いたのか
 霧切さんが、後を引き継いだ。

霧切「例え証拠が無かろうが、嘘八百を言おうが
 過半数以上の人間に、自分以外の誰かを犯人だと思わせれば
 犯人の勝利だという事……でしょ」

 霧切さんが、セレスさんを見やる。

セレス「ええ、その通りですわ」

 セレスさんは、霧切さんの解説に満足したのか、笑顔で頷いた。

朝日奈「?」

 何人かは不思議そうな顔をしたが
 十神君を含め、残りの人間は顔色を更に悪くした。

 今まで録に捜査や裁判なんてした事の無い僕達
 更に今回の事件は、誰にでも出来る通り魔殺人的犯行だ。

 結果、証拠や推理などは関係なく
 単純な思い込みなどの心象だけで犯人が決定されてしまうのは
 僕のような凡人でも簡単に予想できるほどだ……。

 最悪の事実が分かった事で、気落ちしそうだけど
 だけど、知らずに裁判が進むよりも百倍マシなはずだ。
 
 そう、希望は絶対に最後まで捨てちゃいけないんだ!


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