過去ログ - アンパンマン「正義ってなんなんだ……」
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[saga]
2013/11/03(日) 15:48:44.69 ID:ZtZ9RHeg0
バタコ「はい、新しい顔よ!」シュッ
バタコさんは痛んでいない左手でしょくぱんを投げる。
フリスビーのように旋回した白いパンはなだらかなカーブを描き、しょくぱんまんの顔に命中して入れ替わる。
次に投げたカレーパンマンの顔は、竈に当たり、机でバウンドして、壁で跳ね返り、カレーパンマン本体に当たり、器用に入れ替わる。
見事に計算された完璧な軌道だった。
アンパン「いつも思うんですが、バタコさんの投球は達人級ですよね」
バタコ「そんなことないわ」
アンパン「そんなことあります! 何か秘密があるんでしょう……?」
バタコ「……つまらない昔話、聞いてくれるかしら」
アンパン「はい。是非とも」
バタコ「……まだ私がこの工場で働いてなかった時だわ……」
バタコ「私はプロのショットボーラーを目指していたの」
アンパン「遠くの動く的に、ボールをどれだけ当てられるか競うスポーツですか?」
バタコ「ええ、そうよ。女性の力だとプロは厳しかったわ。それでも必死にもがき続けたの。寝る間も惜しんで投げ続けたわ」
バタコ「でも、やっぱり現実はそう上手くはいかないわね。夢ばかり追っていたら、食い扶持がなくなってしまったわ」
バタコ「途方に暮れていた私を拾ってくれたのはジャムおじさんだった。『その腕……うちで活かさないか?』ってね」
アンパン「おお、ジャム師匠!」
アンパン「でも、プロショットボーラーの夢はもう……」
バタコ「ん〜。まあ、最初はこんな仕事ありえないと思っていたわ。パンを投げる仕事ってなんなの(笑)って」
バタコ「でも今では食べていけてるだけ幸せだと思っているのよ」
バタコ「それに、おかげで工場のみんなやこの子とも出会えたしね!」
チーズ「アン!」
バタコ「よしよし」
アンパン「バタコさん……」
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