過去ログ - サスケ「何で俺を連れ戻しやがった……!」
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オータ
◆aTPuZgTcsQ
[saga]
2013/11/05(火) 18:30:17.67 ID:LFgMt1P+0
どうやったのか綺麗に取り出されていた写輪眼は、再びカカシの左目に収まった。反対する者も少なからずいたが、火影はさらりと受け流し自ら処置を行ってくれた。
しかし、カカシは何の反応も示さなかった。怒りも喜びもせず、ただぼんやりとしているように見えるが、事態はもっと深刻だった。ボロボロの経絡系がチャクラの流れを乱し、ずっと幻術にかかっているような状態なのだという。
回復は難しい、そもそも意識を保っていられたのさえ奇跡だと、口を揃えて言われても俺たちの決意は変わらなかった。
処置後もカカシは左目を閉じようとしないので、全員の一致した意見により、額当てを斜めにかけ眼帯の代わりにした。こうすると、以前とあまり変わらないように思える。決定的に違う灰色に曇った右目も、いつか光を取り戻させると三人で誓った。
ナルトは自来也に旅に誘われていたが、逆に説得して里に引き留めてしまった。サクラはカカシを元に戻す方法を見つけるべく、火影に弟子入りするらしい。俺は、ナルトと一緒に自来也に修行をつけてもらう事にした。
それから一ヶ月程経った頃、いつまでもやって来ない俺に大蛇丸は業を煮やし里に襲いかかってきた。それを自来也やナルトやサクラと向かい打つ俺を見て、大蛇丸は不気味に笑う。
「……ねぇ、カカシ君を助けたくはな い?」
心が揺れなかったとは言えないが、俺はあのナルトの静かな声を忘れる訳にはいかない。
必死に俺を止めて優しく接してくれたサクラを、身を投げ打ってまで闇から引き上げてくれたカカシを、裏切る事など出来なかった。
大蛇丸の力など借りなくてもカカシは助け出すし、もう復讐に囚われたりはしないだろう。仲間の大切さに気付かせてくれた皆のために、俺は大蛇丸からも全ての脅威からも里を守ってみせる。いや、俺達で守っていくんだ。
守られる立場から守る立場に変わるため、俺達は必死に大蛇丸に食らいついた。もう二度と、逃げ出すような真似はしたくなかった。
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