過去ログ - サスケ「何で俺を連れ戻しやがった……!」
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オータ
◆aTPuZgTcsQ
[saga]
2013/11/05(火) 18:36:27.64 ID:LFgMt1P+0
今日も俺は病室の扉に手をかける。既に室内に居たナルトとサクラが、カカシと楽しそうに話していた。俺は驚きつつも嬉しくて、三人に駆け寄る。
「元に戻ったのか!」
「戻るわけ無いでしょ。お前のせいで俺は死ぬしかない」
虚ろな目を宙に向けたまま、止める暇もなくハサミが首に突き立てられた。血飛沫が辺りを赤く染め上げ、カカシの体はベッドに沈みこんだ。
「うわあああああああああ!!」
自分の叫び声で目を覚まし、布団をはね除けた。頭痛が収まらず、まだ体がぐらついている。具合が悪いからとはいえこ んな夢を見るのが申し訳なく、熱に浮かされていたのも手伝って、少し泣いた。
たまに悪夢にうなされつつ一年が過ぎて も、俺達は病室に居た。身長もあの頃よりは少し高くなっていた。
「なぁ、サクラちゃん。それってばちょっと買いすぎじゃない?」
「みんなも食べるでしょ?ここのみたらし本当に美味しいのよ」
「持ち込みは禁止なんじゃないのか?」
「ふふ、バレなきゃ何でもアリって事。はい、あーん」
「キャー!サクラちゃんってば大胆!」
「違う!サスケ君に決まってるで しょ!」
「……俺は甘いもんは苦手だ」
「えー、じゃあカカシ先生食べます?」
カカシは答えない。
「カカシも甘いもんは駄目だ」
「なんでお前がんな事まで知ってんだ よ」
「緑タイツに聞かされたんだよ」
「緑タイツって……せめて呼び捨てにしてあげましょうよ」
「な、なぁカカシ先生の手が!」
「先生!」
「カカシ!」
カカシは答えない。
「……痙攣してるだけだ」
「そうよね……」
「……ごめん……」
「それよりお団子食べましょうよ!一人十本はノルマね」
「十本!?やっぱり買いすぎだってば よ!」
「俺はいらねぇからな……」
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