98: ◆jPpg5.obl6[saga]
2013/11/08(金) 23:22:19.36 ID:tyAKEfln0
太田「仕方なかったんだよ、ウチみたいな零細の不動産屋が生き残るには…
死体があったりしたら事故物件だ、ただでさえこんなボロマンション売れるわけがない…
かといって建て替える金なんかどこにもないし…
そんな時だった、2年前の点検作業で最後俺がチェックしてたらエレベーターの天井に
子供の死体があった!
幸い業者の連中は気付かなかったが当時警察が張り込んでいたのは知ってたし、
もし死体があるなんてバレたら間違いなく入居者は減っちまう!
そう思って言い出せなかった、それからもしやと思い色々と調べたらそこの給水塔にも死体は出てくるし…
俺だって被害者なんだよ!?」
太田は泣きじゃくりながら訴えた、こっちも生きるために必死なんだと…
しかしそんな手前勝手な言い訳は右京と亀山には通じなかった。
右京「いい加減になさい!
いくら生活に困っていたからと言って…河合一家の…無垢な少女の死を黙認していたあなたに…
そのような泣き言を言う資格なんてありませんよ!!」
亀山「そうだ…あの子は…美津子はなぁ…あんなエレベーターの中に一人ぼっちで
閉じ込められて…寂しくて…つらかったんだよ!
アンタも大人なら何でそんな子供の事がわかってやれなかったんだ!!」
右京「太田さん、今回あなたには死体隠匿の罪が適用されます。
あなたが勇気を持って最初から通報してくれればこのような事にはならなかったのですからね!」
太田「う…うわぁぁぁぁぁ!?」
右京と亀山に問い詰められ泣き叫ぶ太田、こうして2年前から続いた一連の事件は静かに幕を下ろした…
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