27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/09(土) 07:50:30.42 ID:IdKmggFF0
穂乃果「……うへぇ。夕方でもジメジメして暑いなぁ……」
ことり「あっ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「穂乃果ちゃんだよー。待ったー?」
ことり「ううん。全然だよ」
穂乃果「それでどうして公園に呼んだの?」
ことり「…………ちょっとあのブランコ乗ろっか」
穂乃果「? うん」
ことり「この公園、小さい頃いっぱい遊んだよね」
穂乃果「そうだね。海未ちゃんと初めてあったのもここだったもんね」
ことり「うん。でも穂乃果ちゃんたちは親も幼馴染なわけだし、遅かれ早かれ出会ってたよね」
穂乃果「そうなんだよ。お母さんに聞いた時はビックリしちゃってさー」
ことり「……でもことりは」
ことり「ことりはあの時穂乃果ちゃんと出会ってなかったらどうなってたのかな……」
穂乃果「ことりちゃん……?」
ことり「もし穂乃果ちゃんと出会ってなかったらって考えるとすごく怖いの……」
ことり「穂乃果ちゃんのことだから小学校でたまたま同じクラスになったとしたら友達になってくれるかもしれない」
ことり「でも今みたいに信頼しあえる仲にはなれてなかったと思うの……」
ことり「だからもしかしたら同じ高校に進むこともなく、μ'sのみんなと出会うこともなく、普通で普通の高校生になってたのかな」
ことり「そう考えたら…………今の幸せな毎日が……夢なんじゃないかって不安で……。いつか……覚めちゃうんじゃないかって……怖くて……!」
穂乃果「お、落ち着いてことりちゃん。今は私たち一番の友達でしょ……?私と出会わなかった世界のこと考えても仕方ないんじゃない……?」
ことり「だけど……だけど……っ!」
穂乃果「……仕方ない子だなぁ」
ダキッ
ことり「……えっ?」
穂乃果「泣いちゃだーめ」
ことり「……穂乃果ちゃん」
穂乃果「感じる?私の体温。ちょっと汗臭いかな?」
ことり「……臭くなんてないよ。すごくあったかい……」
穂乃果「今ことりちゃんが私を感じられてるってことはさ、これは夢なんかじゃなくてちゃんと現実だからなんだよ?」
穂乃果「だから泣く必要なんてないの。ことりちゃんは私の一番最初にできた友達なんだから。他の世界でもそれはきっと変わらないよ」
穂乃果「もし出会えてなくても、必ず捜してあげるから。重い病気を抱えた状態で生まれてきても、勝手に病院に迷い込んで見つけてあげるから。ね?」
穂乃果「今が夢かもしれないなんてつまらないこと言わないで?前向いて楽しくいこうよ!」
ことり「……穂乃果……ちゃん……っ」
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