過去ログ - アルミン「ミカサ、腹筋を舐めていいかい?」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/08(金) 03:33:26.26 ID:CHrmotsb0

二人と別れた後に家へ帰る。
家の扉を開くといつもと少し違う匂いがした。
なめし革の匂い。
この匂いの変化は僕にとって重要な意味を持っている。

アルミン(あっ、今日は父さんが帰ってきてるんだ!)

仕事の関係でほとんど家の外で過ごす父親が月に何度か帰ってくるのだ。
僕の待ち焦がれている新しい本と一緒に。

アルミン「お帰りなさい!」

パパミン「ああ、アルミン。ただいま」

アルミン「お仕事どうだった!」

ママミン「貴方はそんなこと気にしなくていいのよ」

パパミン「あはは。違うよ母さん。これは新しい本は持って帰ったかどうかの確認の質問だよ」

アルミン「……」ワクワク

パパミン「……ほら」

アルミン「やった!」

ママミン「もう……」

パパミン「そう言うな。本好きが血脈の証明だ」

祖父「ほっほっほ」

待ちきれずその場で本を開こうとする。

ママミン「こらアルミン! ご飯食べてからにしなさい!」

祖父「本は逃げはせんよ。後からどっしりと構えてじっくり読めばええ」

アルミン「はーい」

父が帰ってくるたびに貰ってくる本は、普段家に居ない父と僕を繋ぐ細い糸でもあったし、それ以上に僕は本が好きだった。
世界を俯瞰する神の視点から人間を捉え、彼らの運命に迫っていく事は当時の僕にとって最高の娯楽だった。



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