過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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26: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2013/11/13(水) 00:46:27.73 ID:Cq60q3VTo

〜〜〜

「次に……統和機構が動き出した」

機関の司令がその名前を口にすると、森さんと新川さんの表情が少しだけ動いた。
この二人が表情の変化を僕のような若輩者に気づかれるのは初めての事だ。

気づかれぬよう目だけで周りをサッと見回すと、機関の中でも中枢に近い人物の顔ほど曇っている。

「あ、あの……統和機構って……なんですか?」

司令も他の幹部たちも話を進めようとしないので、恐る恐る聞いてみる。

それが、部下の仕事だ。

「……古泉、すまん。
出来ればお前だけには統和機構の存在を知られたくなかった」

「ですから、その統和機構とは?」

「……私たち機関の人間はMPLSという新人類に分類されているの」

司令が黙り込んでしまったので、森さんが説明を始めた。
しかし、また初っ端から知らない単語が出てきてしまう。
彼ではないがやれやれと言いたい気分だ。

「いえ、私たちが、というよりも涼宮ハルヒが、でしょうね。
涼宮ハルヒのMPLS能力の一部、と言った方がより正確かしら?」

「……つまり、MPLSというのは僕らのような特殊な能力を持った人間という事ですね?
それと統和機構にどんな関係が?」

「この世界を支配しているのは誰だと思う?」

機関にいるとどうも説明が回りくどくなるらしい。
僕が物事の説明をしだすと彼の機嫌が悪くなるのもわかったような気がする。


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