過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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31: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2013/11/13(水) 00:49:16.67 ID:Cq60q3VTo

〜〜〜

「おい、ちょっと待て」

喫茶店を出ると、まずは文房具屋へと向かった。
本格的な漫画やらイラストやらを書くための道具が揃った大きめの店だった。

「何よ?」

「小説を書くのに何故そんな定規やらわけのわからん色のペンが必要なんだ?
原稿用紙だけでいいじゃねぇか」

むしろ、各々USBくらい持っているだろう。
パソコン室の使用許可だけ貰えばそれでいいのではないか?

「バカねぇ……原稿用紙なんて学校の備品使えばいいし、むしろいらないわ!」

わぁ、すごい。この人数時間前に自分が言ったセリフもう忘れてる。

「お前今日は原稿用紙買いに行くって言ってたじゃねぇか!」

「清書用のは買うわよ?」

「んじゃそりゃ?」

そう言うと、ハルヒは呆れたように「何もわかってないわねぇ」とため息をついた。

「いい?私たちSOS団が出す小説誌よ?
パソコンで打って終わりじゃダメなの!
オール手書きだから、勿論挿絵も書くわよ」

さらには、

「しかも、一冊限り!」

そう言ってのける。

こいつはバカなのだったと思い出した。

そんなことをしたら教師や生徒会の怒りを買うことは明白だ。

一冊限りの部内誌など聞いたこともない。

だけど、俺はどこかホッとしていた。

ハルヒが教師や生徒会の言いなりに小説を書くとか言い始めたのではないことに、何故だか安心したんだ。

「……はぁ、お前らしいよ」

すべてを諦めそう言うと、ハルヒは太陽みたいに笑った。



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