過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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◆qXEKQweJllf.
[saga]
2013/11/13(水) 01:20:51.20 ID:Cq60q3VTo
心臓よりもやや下で、おへそよりも上の部分が、ぽかぽかと温まる。
その感覚はエラーだと情報統合思念体は言うが、私にはそうは思えなかった。
理由はわからない。
考え事をしていると、彼女の話が終わったようだった。
「――その世界へ続く道だけは閉ざしてみせます」
これが、彼女がみんなについている嘘。
彼女の任務は自分のいた世界へつなげること。
しかし、本当は自分のいた世界への道を閉ざすことが彼女の目的。
彼女の世界は涼宮ハルヒを憎んでいる。
涼宮ハルヒから開放されたがっている。
涼宮ハルヒの力が存在する世界を断ち切ろうとしている。
それを、支配からの脱却だと言っていた。
神ではなく、人間が支配する世界が望みだと言っていた。
「……長門さん、わたし……怖いです。
もしも、自分のいた世界への道を閉ざして、上司たちの予想と違って消えてしまったら……」
情けない顔で彼女は私に縋りつく。
「……大丈夫。あなたは必ず私が守ってあげる」
あなたが消えたら彼が悲しむから。
彼の心の平穏を保つのも、全能に近い力を持った私の役目だから。
朝比奈みくるを抱きしめながら、それだけではない気がなんとなくした。
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