過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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◆qXEKQweJllf.
[saga]
2014/02/18(火) 03:58:37.96 ID:4ZEr5/6Jo
〜〜〜
「ハルヒ?」
「なによ?」
「ん、いや……」
なんでもない、と誤魔化す。
誤魔化す、というか本当に用はなかったんだ。
なんとなく、呼んでみたくなっただけ、というか……。
一瞬ハルヒの存在感が薄くなったというか存在自体が希薄になったというか……。
まぁ、なんだろうな?
よくわからん。
「なによ……気持ち悪いわね」
「き、気持ち悪いとはなんだ」
「……あんたのそれ、なんだっけ?」
「海老のクリームソースパスタ」
「……一口交換しましょう」
「え?あ……おう!」
皿ごとハルヒの方へ押してやろうとすると、ハルヒは自分の料理を上手にフォークでくるくる巻いてこちらに突き出してきた。
「ほら」
「あ、あのー……なぜパスタを巻いたフォークをこちらに?」
「ッ……いいから食え!」
「お、おう……頂きます。……うん、うまい。
ほら、じゃあお返しだ」
交換ということだったで、というか元々ハルヒが俺のを一口食いたいといった訳だからな。
パスタを巻いたフォークを今度は俺が差し出した。
「……うん、美味しいわね」
まるで普通の少女のようにハルヒは微笑んだ。
若干頬が赤く染まっているように見えたのは俺の見間違いだろう。
「まぁ、この俺が食わせてやったんだから、通常の三倍はうまいだろうさ」
「かもね」
は、ハルヒさん?なんか反応が違くないですか?
「なんでもないわよ」
いつもの勝気な笑みでも、いたずらっ子みたいな笑みでもない今まで見た事のないような笑い方をハルヒはしていた。
優しさと温かさとなんというか慈悲に溢れたそれはそれは可愛らしい微笑みを浮かべやがった。
「あー……うん、まぁな……」
何が「まぁな」なのかは全くもってわからないがいいだろう。
何故こういう時に特殊スキル“難聴”&“肝心な時に余所見”が発動しないのだろうな。
聞こえたくなかったし、見たくなかったぞ……なんか意識しちまうだろうがっ!
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