過去ログ - むりやり小説ゲーム 四番館
1- 20
184:佐々原海 ◆S1TzStjJG6
2013/11/23(土) 19:14:40.21 ID:1NGhiDbzo
 岩長咲耶との会話なんぞ思い出しても仕方ないか。
 俺はもう前科一犯がついてしまったはみ出し者。
 ならば、もうとことんまで堕ちていくだけだ。

 時間にして30分ほどだろうか、公園のベンチから重い腰を持ち上げると、自分のマンションへと戻った。

 マンションの『シグマ・ディ・ローグ7世』と書かれた表札がかけられたドアを開けると、
 まず違和感が俺を襲ってきた。
 それもそのはず、一人暮らしの不摂生がたたって汚かった部屋が
 綺麗に掃除されていたからだ。
 床に散乱されていた本は一箇所にまとめられ、ゴミは分別されて、指定のゴミ袋に入れられて部屋の隅に置かれている。
 掃除機がかけられたのか、埃もなくなっていた。

咲耶「お帰りなさい、シグマ様」
シグマ「おい、てめぇ……何勝手に掃除してやがんだっ!?」
咲耶「私、汚い部屋が苦手で……真に勝手ながらお掃除させていただきました」
シグマ「お前、自分の立場が分かってないようだな?」
咲耶「あ、お腹空いてません? 今、お料理が完成しますからシグマ様、一緒に食べませんか?」
シグマ「は?」

 少女は胸の前でぽむと両手を合わせると、明るい笑顔を見せる。
 まるで友達が自分の家に遊びに来ているかのような気軽さだ。

シグマ「食料なんて、どこにあったんだよ?」
咲耶「シグマ様のお住まいの近くには素晴らしいスーパーがあるんですね。とても新鮮なお野菜が手頃な値段で売ってました」
シグマ「……おい、俺は『逃げるな』と言ったハズだが?」
咲耶「でも『外に出るな』とまでは言いませんでしたよね?」

 このやりとりをして気付いた。
 こいつ、もしやわざと?

シグマ「おい、咲耶。お前の狙いはなんだ」
咲耶「狙いだなんてそんなそんな。私はただ>>186だけですわ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
992Res/649.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice