190:佐々原海 ◆S1TzStjJG6
2013/11/23(土) 19:39:37.64 ID:1NGhiDbzo
咲耶「さ、シグマ様。一緒に食べましょう。わたしが手ずから作った焼きそばです! 一口だけでもいいですから、食べてみて下さい!」
ドンと更に盛られたモノを持ってくると、咲耶は渾身のドヤ顔を見せた。
俺はそれを恐る恐る口に運んだ。
シグマ「……! これはソバババーンだ」
俺は静かに感想を口にすると、咲耶はますます顔を明るくした。
口の中に広がるソバの味。そして絶妙にバーンされた味が、舌の上でババーンと広がる。
その味をたとえるならばまさしくソバババーン! ソバがバーンで、ソバババーン! Σハッ
咲耶「そうです、ソバババババーンでババーンで、ソババーン!なのです! 私の友達も同じ感想をくれましたよ」
シグマ「そ、そうなのか……」
大丈夫か、この食べ物?
咲耶「うん。上手にソバババーン出来てる♪」
そんな精神汚染しそうな食べ物をおいしそうに頬張りまくる咲耶。料理は上手なのだろうか? それとも最近の女子高生はこのくらいの料理が出来て当たり前なのだろうか?
シグマ「そういえば、咲耶は随分と落ち着き払っているが、拉致監禁されて困るとかないのか?」
咲耶「両親は忙しいですし、明日から2日は学校もないので、困ることはありません。強いて言えばせいぜい着る物くらいでしょうか?
でも、そこは拉致監禁されている身、文句は言えないですよね。現在社会に生きる人間はどうしてこんなにも清潔好きなのでしょう?
世界を救う冒険に出たりすれば、何日も着替えられないなんてこと日常茶飯事のハズです……やはり困ることなどありません」
シグマ「ああ、さいでっか。じゃあ黙って寝てろ」
俺は普段使っているベッドを指定した。
すると咲耶は少し考えた後、顔を赤くし始める。
そして、その赤く染まった両頬を手で押さえた。
咲耶「……も、もしかして……これはそういうこと!? い、いえいえ、昨今のラノベではこういう描写はさすがにありませんが、
一昔前の小説ではよくあったことではありますし……ううううぅ」
シグマ「何を考えているのか知らないが多分違うと思うぞ。俺は別にお前をどうこうしようって思ってない。じゃ、シャワー入ってくる」
咲耶「>>192♪」
シグマ「監禁されてる人間らしく、黙ってろっ!」
俺はルンルン気分で浴室に侵入してこようとした咲耶を思い切り蹴飛ばした。
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